双日グループのビジネスジェット運航会社であるフェニックスジェットグループ(以下、フェニックス)は、数十年に渡る航空業界での経験、専門知識、そして国際的なネットワークを基盤としたグローバル展開を実現する運航会社です。フェニックスは、米国とケイマン諸島の航空運送事業者証明書を保有し、東京、香港、シンガポール、グアム、ケイマン諸島に戦略拠点を構え、またチャーター、運航管理、整備事業など、幅広く洗練された一気通貫のサービスを提供しております。アジアを拠点とするリーディングカンパニーとして、現在合計19機の航空機を運航管理しており、今年新たに加わった2機を含めその内6機がボンバルディアグローバル7500です。更に、2026年には2機のグローバル8000を導入する予定です。
この度、フェニックスは米国籍機体に対して北極・南極圏航路の飛行承認を取得しました。この認可は、ロシア上空の飛行制限をはじめとする昨今の地政学的問題を鑑みると大きな一歩であり、北極圏を経由してアジアからヨーロッパへの直行運航が可能となります。給油地を経由する場合と比較し、東京からヨーロッパの大都市への所要時間が約2~3.5時間短縮できます。フェニックスは、ケイマン諸島国籍機体に対しては2022年2月に同承認を取得しており、この度の米国籍機体に対する承認をもって、同社が管理する殆どの航空機の利便性と効率が大幅に向上しました。
ボンバルディア社国際営業部長エマニュエル・ボーナン氏は「世界中で175機のグローバル7500が就航しており、この最高性能を誇るビジネスジェットの継続的な成功を目の当たりにできることを嬉しく思っています。フェニックスは今年2機目のグローバル7500導入によって、スピードと航続距離の面で彼らのサービス水準を引き上げました。私たちは、最高水準の機内体験を提供する彼らのチームを賞賛します。ボンバルディアは、世界を形作るリーダーを支えており、ボンバルディア製ジェットの無限の可能性を私たちと同じように享受し、航空機の素晴らしさを体感しているフェニックスのような運航会社に感謝しています。」と述べました。
フェニックスのフライトデータによると、ボンバルディアグローバル 7500の飛行時間は以下の通りです。
給油地を経由する場合(給油に1時間):東京 → アスタナ → パリ / ロンドン(飛行時間: 16時間36分 / 16時間54分)
北極圏を経由する直行便の場合:東京 → パリ / ロンドン(飛行時間: 14時間18分 / 13時間24分)
下図は、北極圏を経由して東京からロンドンまで向かうルートを示しています。(参照:Foreflight.com)

Source: Foreflight.com
2024年パリ五輪が近づく中、双日とフェニックスはアジアからヨーロッパへのチャーターサービスの需要増加に対応する準備が整いました。引き続き、お客様に世界最高水準の安全性を維持しながら究極のおもてなしサービスを提供して参ります。